乳腺外科
乳腺外科について
当科は乳腺疾患の診断、治療を東三河では唯一3人の担当医(男性医師1名、女性医師2名)が専門的に行っている施設です。
患者さんの大半は豊川市、豊橋市、新城市、設楽郡、蒲郡市の医療施設からの紹介です。
手術は週に3件、乳癌治療のための点滴(抗がん剤、分子標的治療薬)は週に20件ほど行っています。
患者さんの大半は豊川市、豊橋市、新城市、設楽郡、蒲郡市の医療施設からの紹介です。
手術は週に3件、乳癌治療のための点滴(抗がん剤、分子標的治療薬)は週に20件ほど行っています。
主な疾患
- 乳がん、乳腺の良性腫瘍、乳腺炎
主な治療法
乳がんについて
現在乳がんは著しく増加しており、日本人女性の罹患するがんの第1位を占め、75歳までに日本人女性の11人に1人が乳がんになるといわれています。以前は40代後半から50代にかけて乳がんの罹患が最も多いといわれていましたが、近年では食生活の欧米化により60代、70代、80代の乳癌も増えています。当院で乳がんと診断された人(2019年は約150人)の受診理由としては乳がん検診で要精検となった、乳房にしこりができた、乳頭から血液が出た、乳房に引きつれがあったなどでした。上記のような症状があった場合は是非、当院の乳腺内分泌外科に受診してください。
診断
マンモグラフィ
乳腺疾患で当科に受診した場合は先ずマンモグラフィを撮影していただきます。ただし妊娠中、20代や30代前半では状況に応じて撮影するかどうか判断します。
当院では、マンモグラフィ精度管理中央委員会で認定を受けた女性技師および乳房専用撮影装置で質の高いマンモグラフィを撮影します。撮影の際は乳房を圧迫して2方向撮影を行います。
超音波検査
続いて乳腺甲状腺超音波学会の試験を受けてA判定を受けた女性の検査技師により乳房の超音波検査を行います。超音波検査の画像はレポートをつけて電子カルテに保存されます。
乳腺外科医による診察
乳腺外科医はマンモグラフィおよび超音波検査の画像を読影したのち、乳房の視診・触診を行います。
病理組織診
細胞診で診断が確定しない場合、あるいは進行した乳がん(しこりが大きかったり、初診時に転移がある等)には局所麻酔下に太い針を刺して組織診断を行います。
マンモグラフィ
乳腺疾患で当科に受診した場合は先ずマンモグラフィを撮影していただきます。ただし妊娠中、20代や30代前半では状況に応じて撮影するかどうか判断します。
当院では、マンモグラフィ精度管理中央委員会で認定を受けた女性技師および乳房専用撮影装置で質の高いマンモグラフィを撮影します。撮影の際は乳房を圧迫して2方向撮影を行います。
超音波検査
続いて乳腺甲状腺超音波学会の試験を受けてA判定を受けた女性の検査技師により乳房の超音波検査を行います。超音波検査の画像はレポートをつけて電子カルテに保存されます。
乳腺外科医による診察
乳腺外科医はマンモグラフィおよび超音波検査の画像を読影したのち、乳房の視診・触診を行います。
病理組織診
細胞診で診断が確定しない場合、あるいは進行した乳がん(しこりが大きかったり、初診時に転移がある等)には局所麻酔下に太い針を刺して組織診断を行います。
手術
細胞診、組織診で乳がんと診断され、CT等で遠隔転移がない場合には手術を行います。
手術には乳房部分切除と乳房全摘の2種類があります。いずれの適応になるかはがん病巣の広がりによって決定されます。がん病巣の広がりはマンモグラフィ、超音波、MRI検査によって診断します。2019年の乳癌手術は142例で、乳房部分切除は57例、乳房切除は85例でした。乳房切除になった場合は、症例によっては同日乳房再建を行ったり、後日乳房再建を行うことも可能ですので担当医とご相談ください。
細胞診、組織診で乳がんと診断され、CT等で遠隔転移がない場合には手術を行います。
手術には乳房部分切除と乳房全摘の2種類があります。いずれの適応になるかはがん病巣の広がりによって決定されます。がん病巣の広がりはマンモグラフィ、超音波、MRI検査によって診断します。2019年の乳癌手術は142例で、乳房部分切除は57例、乳房切除は85例でした。乳房切除になった場合は、症例によっては同日乳房再建を行ったり、後日乳房再建を行うことも可能ですので担当医とご相談ください。
センチネルリンパ節生検
以前は乳がんの手術の際にはがんを残さないために、腋窩廓清(脇の下のリンパ節をごっそりとること)を行っていました。腋窩廓清をすると、術後に腕がむくんだり、腕が上げにくくなったり,腋の下の知覚麻痺がおこったりします。上記の合併症を予防するため、画像診断で明らかなリンパ腺転移がない場合には、術前に放射性同位元素を乳房に注射し、手術の際まず放射性同位元素が流入したセンチネル(見張り)リンパ節をガイガーカウンターで探し出し摘出します。摘出したセンチネルリンパ節を直ちに術中迅速病理診断し、がん細胞が転移しているかどうか診断します。転移がない場合には腋窩廓清を省略します。
2019年は112例の手術にセンチネルリンパ節生検を行い、104例はセンチネルリンパ節に転移がなく腋窩廓清を省略しました。
以前は乳がんの手術の際にはがんを残さないために、腋窩廓清(脇の下のリンパ節をごっそりとること)を行っていました。腋窩廓清をすると、術後に腕がむくんだり、腕が上げにくくなったり,腋の下の知覚麻痺がおこったりします。上記の合併症を予防するため、画像診断で明らかなリンパ腺転移がない場合には、術前に放射性同位元素を乳房に注射し、手術の際まず放射性同位元素が流入したセンチネル(見張り)リンパ節をガイガーカウンターで探し出し摘出します。摘出したセンチネルリンパ節を直ちに術中迅速病理診断し、がん細胞が転移しているかどうか診断します。転移がない場合には腋窩廓清を省略します。
2019年は112例の手術にセンチネルリンパ節生検を行い、104例はセンチネルリンパ節に転移がなく腋窩廓清を省略しました。
術前化学療法
がんが大きくて乳房部分切除の適応がなかったり、脇の下に複数のリンパ節転移がある場合に病理組織診断を行った上で乳がんのタイプに合った抗がん剤あるいは分子標的治療薬を使ってがんの縮小を図ることがあります。がんが縮小した場合には乳房部分切除が可能になになることもあります。
がんが大きくて乳房部分切除の適応がなかったり、脇の下に複数のリンパ節転移がある場合に病理組織診断を行った上で乳がんのタイプに合った抗がん剤あるいは分子標的治療薬を使ってがんの縮小を図ることがあります。がんが縮小した場合には乳房部分切除が可能になになることもあります。
放射線治療
乳房部分切除された方は残った乳房内のがん再発を予防するため、通院で25回の放射線照射を行います。また乳房全摘された方でも複数個のリンパ腺転移があった場合には、手術した部位に放射線照射を行う場合があります。
乳房部分切除された方は残った乳房内のがん再発を予防するため、通院で25回の放射線照射を行います。また乳房全摘された方でも複数個のリンパ腺転移があった場合には、手術した部位に放射線照射を行う場合があります。
担当医師の紹介
医師名 (専門分野) |
役職名 | 資格 |
西川 さや香 | 外科医長 乳腺外科部長代行 |
日本外科学会外科専門医 検診マンモグラフィー読影認定医 日本乳癌学会乳腺認定医・専門医 新リンパ浮腫研修認定医 臨床研修指導医 |
呉山 菜梨 | 乳腺外科副医長 | 日本外科学会外科専門医 検診マンモグラフィー読影認定医 |
柄松 章司 | 部長 |
日本外科学会外科専門医・指導医 日本乳癌学会認定乳腺認定医・専門医・指導医 検診マンモグラフィー読影認定医 日本医師会認定産業医 日本内分泌外科学会専門医 臨床研修指導医 |
診療担当一覧
外来診療担当医ページ:外科をご覧ください。
診療・手術実績
乳腺外科の手術は、週に3~4件です。
<2022年の手術件数>
<2022年の手術件数>
治療法 | 件数 |
乳腺手術 | 137件(乳癌:121件) |
点滴静注抗腫瘍薬 | 延べ 1,149件 |