安全に入院生活をしていただくために
当院では、次の3点を指針とし、医療安全に取り組んでいます。
- 患者の安全確保を最優先する。
- 安全確保の為にシステム改革を実行する。
- 患者・家族の方と一緒に事故防止に努める。
1.病歴(現在及び過去の病気)
- 入院に際して、病院が診療科等を保険請求する上で、過去3ヶ月以内の入院歴をお尋ねしています。入院時に入院履歴調査票をお渡ししますので、記入の上、入院説明室または担当看護師にご提出ください。なお、以前に別の医療機関を退院された際に「退院証明書」を受領されていましたら、併せてご提出ください。
- 病歴は、医師、看護師などが各々の立場からお尋ねしますが、病歴をお尋ねすることは、正しい診断、あるいは適切な治療や看護のために大切なことです。プライバシーは固く守りますので、ご協力をお願いします
- 病歴には、主訴(受診された症状や理由)・現病歴(現在の病気の経過等)・既往歴(過去の病気)・家族歴(家族や姻戚の病気)・習慣(お酒、タバコなど)・日常生活(食欲、睡眠の状態など)・アレルギー(食物、薬など)などが含まれます。
- 医師から説明を受ける場合は、出来れば患者本人だけではなく家族の方と一緒にお聞きください。また、説明を希望される場合も、主治医もしくは看護師にご連絡ください。説明の日時を調整させていただきます。
- 医師の説明で不明なことや納得できないことがある時は、お申し出ください。再度説明する機会を設けます。
- 十分に理解・納得した上で治療や検査を選択して頂き、共に医療に取り組みましょう。
- 他院でのセカンドオピニオンを希望する場合もお申し出ください。検査結果などの準備を致します。
- 全ての入院患者にリストバンドを着用して頂きます。
- 「お名前お誕生日」をお聞きしますので、「氏名と誕生日」をお答えください。(同姓同名による誤認防止)
- 点滴や薬袋に書かれたお名前を看護師と一緒に確認してください。(薬の間違い防止)
- 採血の際は、検体容器のお名前を看護師、検査技師と一緒に確認してください。(検体の誤認防止)
- 輸血の際は、お名前と血液型の確認をお願いします。(血液型間違い防止)
- 検査や手術、処置の際は、部位、内容等を医師、看護師、放射線技師等と一緒に確認してください。(検査内容及び部位間違い防止)
5.刃物類について
- 入院される患者自身による点滴ルートの切断や必要なチューブ類の切断など、予測のつかない事例が発生しています。安全な入院生活を送っていただくため、爪切り以外の、カミソリ、ハサミなどの刃物類は基本的に持ち込みをご遠慮ください。皆様のご理解とご協力をお願いします。
- 入院時の主治医以外から処方されている薬、市販薬、健康食品を使用する場合は、医師、薬剤師、看護師にお申し出ください。
- 入院される際、飲んでいる薬及び使用している薬がありましたら、その薬と説明用紙及びお薬手帳をお持ちいただき、入院説明室または医師、薬剤師、看護師に提出してください。また、アレルギーがあればお申し出ください。
- 必要に応じて薬剤師が病室を訪問し「薬の説明」をします。不明なことがありましたら薬剤師または看護師にご相談ください。
7.意思表示は明確に
- 当院では、救急医療が最優先されます。その中で患者自身の意思表示が明確かつ有効な場合は、その意思を尊重致します。ご本人の意思表示が不明な時は家族の希望をお聞きします。
- 輸血に関する希望、宗教的なこと、ドナーカード、人工呼吸器の使用など希望がある場合は、明確な意思表示をお願いします。(治療の途中で意思が変わった場合も教えてください)
8.感染対策について
- 医療従事者は院内の感染防止マニュアルに従って医療行為をしています。
- 病院内には、いろいろな病原菌をもった患者が入院しています。重症患者や抵抗力の弱い患者は、感染しやすい状態になっています。病室の出入りの際は、手指の消毒など家族の方にもご協力をお願いします。方法は看護師が説明します。