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診療科・部門紹介
脳神経外科 

脳神経外科のご紹介



 
診察内容、検査、治療について

当科は昭和58年開設で、30年の歴史を持つ東三河地区の中核的脳神経外科施設のひとつです。
豊川市を中心に新城市・北設楽郡の一部を含む25万人前後の人口をカバーしています。
現在5名の医師が常勤し、外来診察、入院治療、手術などを1年365日24時間体制で行っています。

脳神経外科が扱っている疾患は脳卒中などの脳血管障害、脳腫瘍、頭部外傷などが中心ですが、 この他に頭蓋底腫瘍、脊髄腫瘍、眼窩内腫瘍、頭蓋骨腫瘍、ある種の機能的疾患などについても積極的に外科治療を行なっています。

24時間稼動可能なCTscan、MRI、脳血管撮影装置といった医療機器を用い、早期診断、早期治療(脳血栓の血栓溶解療法(t-PA)や、緊急開頭手術など)が可能な体制となっています。
最近、医療界全体において、”低侵襲治療”という言葉が注目されています。
同じ外科的治療でも、少しでも患者さんへの肉体的・精神的負担を軽くして、治療を行おうという試みです。

このような流れの中、当科におきましても積極的にこれを取り入れ、 従来でしたら侵襲の大きかった、高血圧性脳出血、くも膜下出血(破裂脳動脈瘤)、脳腫瘍手術等に、低侵襲な手技 (高血圧性脳出血に対する内視鏡・ナビゲーションを用いた定位的脳内血腫除去術、破裂脳動脈瘤に対する血管内コイリング術、脳腫瘍摘出術に於けるナビゲーション・内視鏡の使用など)を取り入れています。
この他、最近では、虚血性脳血管障害(脳梗塞、一過性脳虚血発作など)の一部の症例に対し、適応があれば積極的に外科的治療(手術、血管内手術等)を行っています。
さらに、通常の静脈からの投与による血栓溶解剤(t-PA)の使用も行っています(ただし、これは脳梗塞の一部の患者さんにしか適応がありません)。
このような各種治療法の導入等により、手術件数は年間200~250件前後行っています。 このうち、脳腫瘍、脳動脈瘤等の大がかりな手術(メジャーオペと呼ばれています)も、年間約60~70件前後を行っています。
治療成績は、手術(開頭クリッピング術、血管内コイリング術)の施行できた破裂脳動脈瘤(くも膜下出血)の患者さんでは、70%近くが社会復帰されており、全国的にみても高い水準にあると自負しています。
また、最近10年間の脳腫瘍の手術に伴う重篤な合併症の発生率は数%で、死亡率はゼロとなっています。
しかしながら、脳神経外科で行う、検査、手術等には絶えず合併症の危険性が伴い、 100%安全で完璧な対応というものはありません。
そこで、個々の患者さんが後悔されない選択をされるために、私どもは時間をかけて説明し、 患者さんの同意の上での検査・手術(インフォームドコンセント)を心がけています。
希望のある方には、積極的にセカンドオピニオン(他院の脳外科専門医に、診断・治療方針等をご相談頂くこと)も受けて頂いています。
また外来・入院患者さんを問わず、情報開示(カルテの閲覧、カルテコピーの提供等)も積極的に進めています。
このように、脳神経外科疾患に対して最新・最高の医療が提供できるように日々研鑽に努めています。 どうぞ脳外科疾患が心配な方は随時受診してください。



 
最先端機器を使用した手術

当院では、ナビゲーションシステム、硬性内視鏡、軟性内視鏡(ビデオスコープ)、超音波吸引装置(SONOPET)等の最先端機器を導入し脳神経外科手術を行っています。 これらの機器の導入により、脳腫瘍手術等において大学病院クラスの最先端医療も可能となり、さらに脳出血や頭部外傷等の一般病院に多い疾患にも応用することで、安全、 確実に手術が行えるようになっています。
ナビゲーションシステム;手術中に頭蓋内の位置を確認する装置で、脳腫瘍や脳出血の位置を的確に知ることができ、安全、確実に手術が行えます。
硬性内視鏡;経鼻的に下垂体腫瘍の手術を行ったり、顕微鏡では見えないような構造物の裏を覗くことができます。また、脳出血手術にも応用し、 低侵襲手術を行っています。
軟性内視鏡;主に脳室内手術に使用し、水頭症治療(第三脳室底開窓術等)や脳室内腫瘍の手術(生検術等)を行います。従来のファイバースコープと違い、画質が格段にいいビデオスコープを採用し、安全、確実な治療を行っています。
SONOPET;腫瘍破砕、吸引機能に加え、骨の削除も可能です。聴神経腫瘍や内頚動脈近傍の疾患では細かい骨削除を必要としますが、従来のドリルと比べ、格段に安全に骨削除が行えます。
特に神経内視鏡手術は、現在飛躍的に進歩している分野で、今後の脳外科手術に大きな影響を与えていくものと思われます。平成18年度からは日本神経内視鏡学会により技術認定制度も発足しており、平成19年度に技術認定医を取得して治療に当たっています。(渡邉)

グラフ 脳神経外科 手術件数


 
セカンドオピニオン外来開設のお知らせ

毎週火曜日:担当医師(松本)
セカンドオピニオンとは、「第二の診断(現在かかっている主治医以外の医師の意見)を聞く」 という意味です。 病気の理解を深めるために主治医以外の意見を聞くことにより、
  1. 主治医の診断や方針に対する確認が出来る
  2. 治療の妥当性を確認できる
  3. 主治医の示す治療法以外の治療法が得られる可能性がある
というような効用が期待されます。
逆にセカンドオピニオンを聞くことによって、患者さんご自身の迷いを深めてしまうという可能性も否定できません。 そのためには、まず現在の主治医の先生の話(ファーストオピニオン)を良く聞き、 疑問点も充分質問して頂いた上で、当科のセカンドオピニオン外来を受診して頂きたいと思います。 私どもが提供する意見や判断を、患者さんご自身の治療に際しての参考にして頂くのが目的ですので、 原則として当院での新たな検査や治療は行いません。 そのため、受診時に、現在診療を受けている医療機関の診療情報提供書(紹介状)、 検査所見(レントゲンフィルムのコピーなど)、保険証をご用意ください。 また、疾患によっては一度資料をお預かりし、充分検討させていただき1~2週間後に結果をご報告したり、 当院での経験の少ない稀な疾患に関しては、さらにそれを専門とする医療機関をご紹介すること (サードオピニオン)もあります。

実際にセカンドオピニオン外来を受診するには?
当科のセカンドオピニオン外来は、予約制で脳神経外科疾患全般に関してお受けします。 ただし、ご本人による事前のお申し込みを原則とさせて頂きます。
まず、火曜日の午前9時から11時30分の間に、当院脳神経外科外来へお電話ください (0533-86-1111)。 ご相談の概要、氏名・住所・生年月日・連絡先をお聞きした上、 後日実施日時をお知らせいたします。 内容によってはお断りする場合もございますので、 この点はご了承ください。



 
下垂体疾患外来開設のお知らせ

下垂体とは、大脳の底に垂れ下がるようにくっついている1cm程度の小さな臓器で、主な働きはホルモン(血中へ分泌され全身に作用する物質)の産生です。下垂体はトルコ鞍と呼ばれる頭蓋骨のポケットにおさまっており、ここに腫瘍などの病変が生じると、以下のような症状を来たします。(1)視力、視野障害。視神経がトルコ鞍のすぐ上方を走っているため、視野障害、視力障害が出ることがあります。まず両耳側半盲(右眼の右側、左眼の左側の視野欠損)という視野障害が出現し、進行すると視力自体も低下してきます。さらに腫瘍が増大すると失明に至ることもあります。(2)ホルモン分泌過剰による症状。乳汁分泌ホルモンの過剰による乳汁分泌、無月経、不妊症、成長ホルモンの過剰による先端巨大症(鼻やあごの増大、手足の指先の肥大など)、副腎皮質刺激ホルモンの過剰によるクッシング病(高血圧、肥満など)などがあります。(3)ホルモン分泌低下による症状。小児で成長ホルモンの分泌低下があると成長障害により小人症を来たしますが、最近、成人での成長ホルモン分泌不全症が話題となっています。主な症状は、易疲労感、スタミナ低下、集中力低下、気力低下、うつ状態などです。その他のホルモン分泌低下では、全身の脱力や低血圧、低体温、寒冷過敏、短時間に多量の尿が出る尿崩症などの症状が出る場合があります。             
下垂体腫瘍の手術は、鼻からのアプローチで手術を行うため、見える所には創ができず、また、脳を触る開頭手術と比べると安全性の高い手術になります。しかし、かなり狭いスペースからの手術となるため、専用の機器や技術の熟練を要します。当院では、硬性内視鏡、エンドアーム(内視鏡の固定具)、ナビゲーションシステム等の最先端機器も導入して手術を施行しています。トルコ鞍にできる腫瘍としては、下垂体腺腫、ラトケのう胞、頭蓋咽頭腫、髄膜腫などがありますが、特に下垂体腺腫は、薬物治療の開発も進んでおり、手術や放射線治療とうまく組み合わせて治療を進める必要があります。             
下垂体疾患の診断、治療は、専門性が高いため、専門外来を開設致しました。上記症状でお悩みの方、治療について話を聞きたい方、お気軽に御相談下さい。



 
担当医師の紹介



 
氏名、役職など

松本  隆

昭和57年名古屋市立大学卒業

副院長

脳神経外科部長

救急医療部長

臨床研修センター長

名古屋市立大学医学部臨床教授

日本脳神経外科学会代議員

専門分野

脳腫瘍の外科

頭蓋底外科

脳血管障害の外科

主な所属学会

日本脳神経外科学会

日本脳神経外科コングレス

日本脳卒中学会

日本脳卒中の外科学会

日本救急医学会

資格など

日本脳神経外科学会専門医、代議員

日本脳神経外科学会指導医

日本脳卒中学会認定脳卒中専門医

東海脳腫瘍手術手技研究会    事務局代表

特殊外来

セカンドオピニオン外来(火曜日)



 
 
氏名、役職など

渡邉  隆之

平成12年名古屋市立大学卒業

脳神経外科医長

救急科医長

専門分野

脳神経外科全般

神経内視鏡

頭蓋底外科

主な所属学会

日本脳神経外科学会

日本脳卒中学会

日本脳卒中の外科学会

日本脳神経外科手術手技・機器学会

日本神経内視鏡学会

日本間脳下垂体学会

日本救急医学会

資格など

日本脳神経外科学会専門医

日本神経内視鏡学会技術認定医

ISLS認定コーディネーター

日本脳卒中学会認定脳卒中専門医

東海頭蓋底外科研究会    運営委員

特殊外来

下垂体疾患外来(木曜日)



 
 
氏名、役職など

山本  光晴

平成13年名古屋市立大学卒業

脳神経外科医長

専門分野

脳神経外科全般

脳血管内治療

主な所属学会

日本脳神経外科学会

日本脳神経外科コングレス

日本脳卒中学会

日本脳神経血管内治療学会

日本頭痛学会

資格など

日本脳神経外科学会専門医・指導医

日本脳卒中学会認定脳卒中専門医

日本脳神経血管内治療学会専門医 医学博士

日本頭痛学会専門医



 
氏名、役職など

松尾  州佐久

平成16年名古屋市立大学卒業

脳神経外科医長

専門分野

脳神経外科全般

主な所属学会

日本脳神経外科学会

日本脳神経外科コングレス

日本脳神経血管内治療学会

日本神経内視鏡学会

資格など

日本脳神経外科学会専門医



 
氏名、役職など

岩田  卓士

平成22年近畿大学卒業

脳神経外科医員

専門分野

脳神経外科全般

主な所属学会

日本脳神経外科学会



 
氏名、役職など

内田  充

平成24年名古屋市立大学卒業

脳神経外科医員



 
氏名、役職など

柴田  広海

平成26年名古屋市立大学卒業

脳神経外科医員



 
診療担当一覧

  月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
B1
 診察室 
脳神経外科
午前
 
渡邉
(新患)
松本
(セカンドオピニオン)
山本 渡邉 松本
午後
 
渡邉
B2
 診察室 
脳神経外科
午前
 
松尾
(新患)
山本
(新患)
松尾 代務 山本
午後
 
B3
 診察室 
脳神経外科
午前
 
柴田 松本
(新患)
柴田
(新患)
午後
 
松本 松本
     緊急手術・学会等で担当医が変更する場合があります